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クリスマスの夜に |
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今回は、クリスマス用に作ったチキンの料理です。フランスのクリスマス、はたしてチキンを食べるのでしょうか? どんな過ごし方をするのが一般的なのでしょうか? 私はフランスの「クリスマス事情」に詳しくないので、パリ在住15年以上、主に日本人向けに短期貸しのアパルトマンを営む高橋さんに聞いてみました。 フランスのクリスマスに欠かせないのは「牡蠣」「シャポン(雄鶏)か七面鳥」「ヴァン・ショ(ホットワイン)」「ショコラ・ショ(ホットチョコレート)」。 昔はイブのお昼にみんながプレゼントを持って集まってきて、ツリーの下か、「プレゼント室」に置いてからアペリティフがスタート。その後、牡蠣をメインにシャンパーニュやワインで食事をしながら談笑したり、ゲームを楽しんだりして過ごし、夜のミサに行きます。 帰ってから子供はショコラ・ショ、大人はヴァン・ショを飲んで寝ますが、日付が変わり、25日になっていればプレゼントをこのときに開けることも許されます。 あるいは翌朝起きてから、みんなでプレゼントを開けて、クリスマスのミサに出かけ、帰ってからお昼ご飯にシャポンなどをメインに食べて夕方ぞろぞろと帰って行きます。 しかし、最近はイヴのミサに行かない人も多いとか。写真のような素敵な教会がそこかしこにあるのに、残念ですね。イヴの夜にシャポンなどを食べて、デザートになる頃には深夜時を過ぎ……そんな感じですから、ここで「プレゼントを開けてよし!」ということになっているようです。 長いときを経ても、日本とは異なり、フランス人にとってクリスマスは「家族」と過ごすものであること。家族とは、親から孫、それらの連れ合い、親戚など広義の家族を示します。昔は大きな家に全員集合で泊まっていたのでしょうが、パリなどでは大きなアパルトマンも少ないので、近くの人は一旦イヴの夜を過ぎたらそれぞれの家に帰って、また翌日の朝か昼に再度集合するようです。 家族、恋人などの違いはあれ、大切な人と、特別な時間を過ごすという点では、日本もフランスも変わらないようです。ただ、料理を見ると、日本ではシャポンや七面鳥は簡単に手に入りませんから、クリスマスの主役はやはりチキン。この料理はどこでも手に入る骨付きもも肉を使っており、オーブンで焼いてしまえば、2人でも大人数でも対応できますし、付け合わせは赤や緑で、ちょっとクリスマスカラーを意識しています。大切な人との夜、心温まる手料理をどうぞ。 |
骨付き鶏もも肉 2本
にんにく 2片 ピーマン 2個 パプリカ(黄色) 1個 プチトマト 10個 しいたけ 2枚 タマネギ 1/2個 オリーブオイル 適量 塩、胡椒 適量 |
作り方3でにんにくを弱火でじっくりと焼き上げることによって、 にんにくの風味を油の中に閉じ込めることが出来ます。 味付けがシンプルな鶏肉ですが、鶏肉本来の旨味を味わうことが出来ます。 食べるときにはつけあわせと一緒に食べればいろいろな風味が楽しめます。 |
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クリスマスはやっぱりシャンパーニュ。うちでは、そのときにワインセラーに入っているシャンパーニュの中でも、スペシャルな1本を開けるようにしています。今年は「ヴーヴ・クリコ・レアヴィンテージ1988」。ところで何度か知人に「シャンパンは食前酒なんでしょ?」「白だから魚としか合わせられないんでしょ?」と言われたことがあります。シャンパーニュは、食卓では万能。料理の種類を問わず、食前酒からデザートまで、ずっとシャンパーニュで通せます。もちろん、クリスマスケーキと一緒に楽しむこともできるんです。 |
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1、ピーマン、パプリカ、しいたけ、タマネギは1センチ四方に切る。 プチトマトはヘタをとって全ての材料をオーブンの天板にのせる。 2、材料の上にみじん切りにしたにんにく1片、塩、胡椒、オリーブオイルをふりかけ、250℃のオーブンで10分間焼き上げる。 3、フライパンにオリーブオイルをしき、みじん切りにしたにんにく1片を弱火でじっくりと焼く。 そこに塩・胡椒をした骨付き鶏もも肉を表面に軽く焦げ目が出るくらいに焼く。 4、200℃に熱したオーブンで15分間焼き上げる。 5、皿に2で出来た付けあわせと鶏肉を盛り付け出来上がり。 |
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