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ワインは難しいと思われがちですが、
ワインに親しむうちに、自然と知識は付いてくるもの。
ここでは、ワインを「楽しむ」ために
最低限知っていたほうがいいことをお伝えします。
まずは信頼できるワインショップを見つける方法からスタートしましょう。 |
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お
いしいワインを買うには、まずはお店選びから |
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今まで何度かワインを買ってみたものの、おいしいワインに出会
える確率が低いという方は、ワイン選びの前にお店の選び方を間違っているかもしれません。スーパー、量販店(ディスカウントストア)、酒屋、ワインショッ
プ、インターネットショップ、そしてコンビニまで……今やワインはどこでも手に入るものとなりました。こうした数多あるお店の中で、どんなお店で買うの
か。それによって、おいしいワインに出会える確率は大きく変わるのです。
ワインは値段も種類の幅も数限りなくあり、どれを選んでいいのか分からないのも仕方ありません。その日に飲もうとするワインの予算、ラベルの好みなどの外
見から選んでしまうケースもあるでしょう。
しかし、そうした選び方をしていると、買ったワインがおいしいかどうかは、いつまでも偶然に頼ることになります。かといって、膨大な数のワインの味を知る
のは、そう簡単なことではありません。
そこで、まずは信頼できるショップ、おいしいワインを買える確率の高いショップを見つけることがワイン選びの第一歩になるというわけです。ここでは、私が
体験的に学んだ、おいしいワインに出会える確率の高いお店を選ぶ方法のポイントを挙げようと思います。
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POINT1:
お店を見て判断する>>> |
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ワインの品揃えが豊富なお店を選ぶ
ワインは産地や作られるブドウの品種、作られ方によってさまざまな種類があり、300円ぐらいで買えるものから、何万円もするものまであります。ある程度
の品揃えがなければ、好みのワインが見つけられないばかりか、無限のおいしさを見つけるチャンスも逃してしまいます。
さらに、価格帯による棚割がされていたり、「フランス」「イタリア」「アメリカ」などの国ごと、あるいは「ブルゴーニュ」「ボルドー」など産地ごとに棚割
がされている店は、多様なお客様のニーズに対応するべく、ワインの仕入れに努力を怠らないお店であるといえるでしょう。
ワイン管理がきちんとしているお店を選ぶ
ワインは品質を守っていく上で極めてデリケートなお酒です。ワインにとって、過酷な環境とは、
◇温度差が激しいところ
◇夏場に温度が上昇するところ、冬にとても暖房がきついところ
◇長時間振動に見舞われる場所
◇ショーウィンドーなど直射日光を受けるところ
こうした場所に置かれていると、品質が著しく低下し、本来のおいしさが味わえないばかりか、まずくさえ感じてしまいます。できればワイン売り場が、他の売
り場と仕切られているお店や、気温14度、湿度70度ぐらいの最適温度管理ができるワインセラーを持ったお店は、ワインの管理を熟知し、高品質のまま提供
してくれるはずです。
もちろん、ワインがショップに届くまでには、流通にかかわる業者や倉庫業者などの手を経ることになります。船での運搬や倉庫での保管に問題があれば、一概
にその店での管理が完璧なものであっても、そこに至るまでに、すでにワインが劣化してしまうケースもないとは限りません。とはいえ、きちんと温度管理がさ
れているようなお店であれば、事前に品質を確かめるために試飲をしたり、しっかりした取引先から仕入れをしているので、まず問題ないでしょう。
回転のいいお店を選ぶ
初めて行ったお店ではなかなか分からないかもしれませんが、回転の悪いショップではおいしく飲める時期が過ぎたワインを何年も売り場に置いているケースが
あります。
そもそも、ワインは単に「古いからおいしい」というわけではありません。ワインに賞味期限はついていませんが、白ワインの中にはフレッシュな時期に飲んだ
ほうが、よりワインのよさを味わうことができるもののほうが多いですし、ボージョレ・ヌーボーなどの新酒は1年ぐらいで飲んでしまわないとおいしく飲むこ
とができません。「古いほうがおいしい」というワインは、実はどちらかというと少数派であり、長期熟成に向く品種、造り方、そして適切な保存があってこ
そ、「おいしい古いワイン」となります。
つまり、いくら古いワインでも、それがもともと長期熟成型の品種・造り方ではなく、ただ店舗に長期間並べてあって、年を重ねただけのワインであれば、おい
しいワインである確率は非常に低くなります。
短期間で品質が変化してしまったワインやおいしく飲む時期を過ぎたワインを買ってしまわないためにも回転のよいお店を選びましょう。う。
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POINT2:
お店の人に聞いて判断する>>> |
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ワインに詳しい、相談にのってもらえる
店員
がいる店を選ぶ
はじめてワインを買う、また買い方の分からない人は、ワインをよく知っている人にアドバイスしてもらうのがベストです。ワインの特徴を教えてもらったり、
お勧めのワインを教えてもらって飲むうちに、だんだん自分の好みや傾向が分かってくるものです。
ある程度価格帯や産地によっての棚割がきちんとされていたり、ワインの特徴や飲んだ感想などの説明が細かく記されていたりするお店は、たいていワインにつ
い
ての知識の豊富な店員がいるので、気軽に聞いてみることをお勧めします。
質問の仕方のポイントは、「初歩講座2 自分の好みのワインを買う」を
ご覧くださ
い。
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POINT3:
そのお店のワインを飲んで判断する>>> |
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何度買ってもおいしいワインに出会えないお
店では購入しない
何本か買ってみたもののおいしいワインに出会わないというお店は、ワインの管理や保存方法に問題がある場合もあるでしょうが、あなた好みの品揃えが少ない
お店なのかもしれません。
ワインはさまざまな種類と特徴を持っているため、個人の好き嫌いもわかれる飲み物です。ワイン批評家などが高い評価をしたものでも、ある人にはそれほど好
みのものでなかったりすることもあることでしょう。お店だって同じことです。店主の好みや、限定された仕入先だけから仕入れているといった事情で、品揃え
に偏りや、特定のカラーが出ることがあります。
何本か飲んでみたがあまり好みのワインに出会えないという方は、いつもとは違うお店で買ってみることをお勧めします。
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POINT4:
どんな業態のお店で買うか>>> |
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さて、いろんな業態のショップの中で、どこで買うのがいいので
しょうか。
初心者ならば、専門店がお勧め
もし、「初心者」を自認されるのであれば、デパートのお酒売り場やワイン専門のショップでの購入をお勧めします。これまで書いてきたように、なにぶんあま
り経験がなく、買う銘柄も決まっていない人にとっては、ワインに詳しい人がいる売り場での購入がお勧めです。
ディスカウントショップ
ディスカウントショップでは、専門店や百貨店のワイン売り場よりも、同じワインが安く売られている場合は多いです。中には、市場価格では5000円近くす
るワインを3本で1万円といった価格で販売するショップもあります。
しかし、これは経験上ですが、ディスカウントショップでワインに詳しいスタッフがいる確率は、専門店に比べて低いようです。ディスカウントショップを利用
するならば、多少の知識がついてからのほうがいいかもしれません。
スーパー、コンビニエンスストア
最近は、スーパーやコンビニでもずいぶんワインを置くようになりました。意外と品ぞろえも豊富です。私自身、仕事帰りに立ち寄ったスーパーで購入したワイ
ンが、とてもおいしくて驚いた経験が何度かあります。
とはいえ、やはり「専門家の不在」が気になるところです。そして、冬場に暖房が利き過ぎているお店は、保存状態に疑問が残ります。しかし、価格帯が安いワ
インが多いのが、この業態のメリット。自分の好みを知るために、気軽にいろんなワインを試してみるのもいいでしょう。
ネットショップ
ネット上に、ワインの専門店は驚くほどたくさんあります。市場価格より安い場合も多いですし、そのワインの味わいや評価、造り手に関する情報が細かく書か
れているショップも増えてきました。特徴を知った上で購入するには、とても適した業態です。
しかし、その記述が専門的すぎて、なかなか初心者には分かりにくいことも少なくありません。そこが、初心者にとっては購入の壁になるでしょう。
この数年は、私もネットショップで購入することが多くなりましたが、これはあくまで「指名買い」。特定のワインを探して購入するのです。こうした買い方が
ネットショップの最も適した利用法だと思っています。
とはいえ、ワインの知識はそれほどないけれど、1日1本は必ず飲む、というワイン好きの友人・カオルさんの場合、1000円〜2000円のワインを何本も
買っては試し買っては試し……を繰り返すという利用の仕方をしています。そして、好みのワイン、そうではないワインを分類し、★をつけてPC上で管理。次
の購入の参考にしているようです。これは、品ぞろえが豊富でまとめ買いで安くなったりする「ネットショップならでは」と彼女は言います。そんな使い方も楽
しいですし、何より、最初はまったく知識がなかったカオルさんが、本を読んだわけでもないのに、どんどんワインに詳しくなっているから不思議です!
ただ、ネットショップで気になるのは、リアルに店舗が見られないので、ワインの保存状態など取扱いにどれだけ気を使っているかが分からないことです。これ
は、買ってみて、そこのワインに劣化した「ハズレ」がないか、確かめるしかありません。私も初めてのショップを利用するときには、送料がもったいないなあ
と思いつつ(1度にたくさん購入したほうが送料は割安になりますから)、1本のワインから試すことが常です。
加えて言うならば、夏場に購入する場合には、必ずクール便での配送をお勧めします。上記のカオルさんは、ショップの手違いで「通常便で送られてきたワイン
が生温かくなっていた」という経験があるそうです。これはショップに言って交換してもらったそうですが、配送の車の中が、どんな環境になるか分からないの
で、十分に注意したいものです。
同様に、ネットショップで購入する場合、基本的に送料がかかりますから、「まとめ買い」が多くなります。そうすると、やはりワインセラーを用意するなど、
保存に気を配らなければなりません。それについては初歩講座4に
詳細を譲ります。
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